短くなった鉛筆を、最後まで鉛筆としてつかいたい。
こんにちは。
あおましいろです。
子どもがいると、短い鉛筆がけっこうなスピードで量産される・・・これ、あるあるですよね。
どうにかしてつかう方法を探したくて、自力で短い鉛筆同士をつなぐ、という荒業を披露したことがありました。
すると、手のひらサイズの道具ひとつで、短い鉛筆同士をつなげることができるっていうじゃありませんか・・・っ!
しばらく悩みましたが、これをつかわずにどうする、って気分になったので←買いました。
TSUNAGOとは What’s the TSUNAGO?
短い鉛筆同士をつなぐことができる道具、その名もTSUNAGOといいます。
- 手動の鉛筆削りを手のひらサイズまで大きくした感じ
- 基本的なつくりは鉛筆削り
- 鉛筆削りのサイズ感と使用感で、鉛筆をつなぐための凹凸を削ることができる
さっそくつかいます I tried using it right away.
とにかくつかった感じがどうかが知りたかったので、写真そっちのけでいきなりつかってみました。
なので、このあと出てくる写真は、削りカスがモリモリに入った状態でお届けします。
- TSUNAGO本体と補助具(まるい円形の道具)
補助具の穴に鉛筆を差し、補助具部分を回して鉛筆を削る - 本体に、3種類の穴あり
1.凹部分を削る
2.凸部分を削る
3.凸部分の整えにつかう
- 補助具に鉛筆をセット(向きに注意)
- 1の穴に鉛筆を差し込む
- 本体内部につけられている赤い線をめやすに、鉛筆をぐいぐい押し込む
- 補助具に鉛筆をセット(すでに削られている側でも大丈夫)
- 2の穴に鉛筆を差し込む
- 説明書きにあるお手本の写真を参考に、ときどき様子を見ながら削る
- 2で削ったものを、必要があれば3の穴に入れ、形を整える
※削った後の毛羽立ちがきれいになります - 1の穴で削った凹部分に凸部分をはめてみる
- うまくはまらなければ、STEP2~3を繰り返して調整
- うまく差し込めたら、一度はずし、ボンドをつける
- 鉛筆同士をつなぎ、はみ出たボンドはきれいに拭き取っておく
※木工用ボンドの接着の基本は圧着(力をかけてしっかり押しつける)です。
はみ出るくらいボンドをつけるのが正解。
はみ出たボンドは、乾く前に拭き取れば大丈夫です。
できあがりです。
お好みで、外側に折り紙やマステなどを貼ればつないだことも分からなくなります。
つかってみた感想 Feed back
さて、無事に短い鉛筆同士をつなぐことができました~♪
それだけで個人的には大変満足です。
買ってよかった(喜)。
- 1の穴で凹部分をつくるとき、うまく仕組みが飲み込めておらず、「これ、何の時間だ?」とちょっと混乱する
→1の穴の中は、いわゆるキリがある状態
→ゆえに、削るという手ごたえはない
→ぐいぐいと鉛筆を回転させながら押し込んでいくイメージ - 同じく1の穴。赤い線に気がついておらず、どこまで押し続ければいいか、少しの間迷子になる
→本体をのぞけば、赤い線はすぐわかり鉛筆の進み具合もわかるので大丈夫 - 事前に調べた中に、削る時に力が必要というレビューを見かけたが、のこぎりを振り回すDIYer的には屁でもなかった(失礼)
あらためてTSUNAGOと中島重久堂について
About TSUNAGO and NAKAJIMA JUKYUDO CO.
短くなっても、鉛筆を最後までつかいたい。
それって、一介の主婦のあおましいろが思うくらいなら、文具を扱う人たちはきっともっと強く思ってきたはずで。
何も知りませんでしたが、TSUNAGOは今から7年も前の2015年に作られたものでした。
そして、その年のグッドデザイン賞を受賞。
さらには、翌年2016年に世界文具マニアのバイブルともいわれるSTATIONERY FEVERという雑誌にも掲載。
TSUNAGOを生み出した中島重久堂の名とともに紹介されたのだとか。
中島重久堂の歴史は古く、開業は昭和8年にさかのぼります。
戦争により、一時工場閉鎖に追い込まれますが、戦後すぐに自社開発したプラスチック射出成型機(※)で、鉛筆削り器を製造。
その後、鉛筆削り器製造の歴史が、会社の歴史といっても過言ではないほど、中島重久堂は鉛筆削り器をつくり続けています。
※プラスチック射出成型機:
プラスチックなどの合成樹脂の加工法のひとつ。
やわらかくなるまで温めた合成樹脂を金型に流し込んで固め、成型する機械。
会社ホームページには、Value(価値)として、
もったいないの精神、創意工夫、想伝を重んじる
文創具中島重久堂 会社ホームページ 「私たちについて~philosophyーValue~」より
とありました。
あるものをいかしたい。
あの手この手でひっくり返しながら、つかい道を考え、最後までいかしたい。
あおましいろの思いとつながるような気がしました。
あらためて、買ってよかったなぁという思いでいっぱい。
この、想いと技術と歴史のつまった道具で、どんどん鉛筆をつなげる所存です。ええ、マジで。
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