【自分をいかす】人生は楽しいかい？ ／ ゲオルギ―・システマスキー（著）、北川貴英（監修）

久しぶりに読書備忘録です。


こんにちは。

あおましいろです。



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この本との出会い

オーディオブックaudibleを定期契約して、はじめて聴いたのがこの本でした～。

きっとaudibleじゃなかったら、読まなかった本だと思います。

というのも、あおましいろは、自己啓発系の本がちょっと苦手。

多分、ちょっとした過去の経験と、メンタルの調子を崩しかけたときに手を出したのが、自己啓発系の本だったことで、その頃に戻るような怖さを無意識に感じていたんじゃないのかなと思います。

単純に、興味を持ってもらうためのちょっと大袈裟なタイトルが苦手っていうのもあるのですけども。

大袈裟なタイトルっていうと、この本のタイトルはあおましいろの中では大袈裟なうちに入ります。

「人生は、楽しいかい？」

・・・放っといて～って、言いたくなりません？←

読了までの時間

※audibleは、読了までの時間が明示されています。

この本は、標準再生で６時間38分になっていました。

再生速度が選べるので、聞きやすい速さが設定できますよ。

あおましいろが最初にこの本を聞いたときは、さらっと聞き流すつもりだったので、1.35倍速くらいに設定しました。

個人的な印象では、標準再生がゆっくりめ。

1.35倍速でも無理なく聞くことができました。

実はもう何度も繰り返し聞いているのですが、最近は1.00の標準再生速度。

じっくりゆっくり聞いてます。

気になるキーワード

何度も聞き直す理由

この本、2016年発行なんですね。

あおましいろが読んだのは2022年。

約6年前につくられたものが、年月を経て手元に来るというのは、やっぱりそれなりの意味があるなぁと感じています。

だって、６年前といえば、長女8歳、次女5歳。

・・・メンタル不調から復調しそうでできずにいた頃ですねぇ。

あの頃、この本を目にしたとしても、タイトルだけで苦しくなっていたでしょうし、万が一読んだとしてもどれひとつとして現実味なく感じられて、きっと最後まで読めなかったと思います。

自分ばかりがしんどいと感じ、自由にならない状況に不満と怒りと、あきらめを抱いていた頃。

今はやっと、自分自身を受け止め、自分で動き、決定することのやり方と意味が分かってきたように思います。

だからこそ、今だったんですねぇ。

アラフォーになってやっと、「自分で考えて、自分で動く」ことができるようになったから、本書の「指令」の大事さと威力、難しさが感じられているような気がします。

シンプルな17の指令

本の構成は、小説形式。

ある男性の日常生活が、システマというロシア特殊部隊の教えを取り入れることで確実に変化を見せる・・・というわかりやすいサクセスストーリーです。

なぜこの構成にしたかについては、巻末で監修の北川さんが語られているのですが、氏の思惑どおり、あおましいろはシステマについて、とても楽しく、興味深く知ることができました。

個人的な醍醐味は、目次になっているシンプルな17の指令です。

これね、自分でお手軽に試せるんですよ。これがいい。

コストゼロですし、難しいことはひとつもないから、やろうと思えばすぐできる。

簡単すぎて、疑う人もいるかもしれませんが、コストゼロなら、やらなきゃ損です（笑）。

他の文献との共通項

自分の考えに固執しがちなあおましいろが、なぜこうも素直に本書の指令を受け入れる気になったのか、実はからくりがあります。

それは、これまでにも聞いたことがあったから（笑）。

システマとして聞いたわけではありません。

例えば、本書の呼吸に関することは心理学でいうマインドフルネスや瞑想に通じますし、人間が成功体験に捉われるのはバイアスとして知られてきていること。

なので、本書を進めるにつれ、「そっかぁ、やっぱりそうなんかぁ」という、答え合わせをしているような感覚になったのでした。

ひとつひとつの経験、体験が体系的にまとめられ、人々に広められてきたシステマという分野と、科学的な方法で学術的に認められてきたものが重なるというのは、面白いなぁと思います。

パニック状態を強いられる時代だからこそ

今って、ずっとジェットコースターに乗っているような時代だなぁって感じます。

まわりの景色を見る余裕もなく、乗物から振り落とされないようにしがみつくのが精いっぱい。

ゆっくり呼吸するどころか、次々と流れを変えて吹き付けてくる風にあえいだり、息を止めてみたりしてません？

しかも、どこに向かっているのか分からない、ゴールすら分からないジェットコースター。

そういうものに、もう何年も何年も、ずっと乗っているような時代。

パニックにもなるっていうもんです。

あおましいろは、これからもこのシンプルな威力抜群の指令をやっていこうと思います。

思い出したときでいいので。

そして、パニックから抜け出して、自分自身の足で、呼吸で、自分の人生味わえたらいいなぁと思っています。

そうして、17個めの最後の指令を全うしたいです。